Inleiding tot de R-statistiek

統計学全般に関する備忘メモの書庫(三中信宏)

2008-01-01から1年間の記事一覧

『Rプログラミング&グラフィックス』

高階知巳 (2008年5月15日刊行,九天社,x+249 pp.,本体価格3,800 円,ISBN:9784861672347 → 版元ページ) 〈R〉による「プログラミング」に重点を置いた本という点で,先行する:ウーヴェ・リゲス『Rの基礎とプログラミング技法』(2006年10月22日刊行,シ…

『統計学:Rを用いた入門書』

Michael J. Crawley著[野間口謙太郎・菊池泰樹訳] (2008年5月10日刊行,共立出版,xiv+344 pp.,本体価格4,300円,ISBN:9784320018570 → 版元ページ) 定評ある〈R〉統計本の翻訳.ぼくも原著のお世話によくなった:Michael J.Crawley『Statistics: An In…

「本日の質問(5月12日)」

今日の講義では,John Tukey の「箱ひげ図」を説明したのちに,確率変数と確率分布について話をしました.いわゆる「パラメトリック統計学」の基本について説明したのですが,“数式含有率 ”はこれまでよりも高かったですね.積分記号とか期待値演算子につい…

「統計言語ソフトウェア〈R〉について」

今回の講義では,フリーの統計ソフトウェア〈R〉を計算デモに用いています.受講生からは〈R〉についての問い合わせも来ていますので,ここでお役立ち情報をまとめておきましょう. まず,〈R〉はフリーのソフトウェアですので,自分のコンピュータ環境(Win…

「5月12日の講義の内容」

ゴールデンウィークをはさんで,しばらく更新が途絶えていました.またぼちぼち再開しましょう. 前回(4月28日)の講義では,データの「バラツキ」をどのように定量化するかという話をしました.「偏差」,「平方和」,そして「分散」というキーワードが出…

「本日の質問(4月28日)」

今日の講義は,「分散」の概念を地べたから導出することがメインでした.あわせて,なかなか理解しにくい「自由度」についても話をしました.最後に,推論様式としての「アブダクション」について解説しました. 次のような質問が届いています.まずはじめに…

「本日の質問(4月21日)」

今日の講義では,先週の「統計学概論」の続きを話し,後半は「データの視覚化」という新しい話題に入りました.統計ソフトウェア〈R〉のデモが意外に時間がかかってしまいました.〈R〉を初めて体験する方がほとんどだと思いますが,フリーのツールを用いて…

「4月21日の講義の内容」

明日4月21日の講義では,前回に引き続き「統計学概論」の話をします.統計的なものの考え方は誰もがもっている素質です.それを実感した上で,不確定性のある状況に置かれた人間がどのようなリクツで判断し行動するのか,それに伴うバイアスは何かについて話…

「初回の講義に関連して」

4月14日の初回講義に関連して,いくつかのコメントが寄せられています.まだ本論に入っていない段階ですが,以下,お答えできる範囲で.まずは数学・統計学とのつきあい方から: 講義の名前にびびったが来てよかったと思った.何となく先生の話が“数の悪魔”…

「これからの講義日程」

次回以降の各回の講義の内容は,農大ウェブシラバスでも公開しているように,下記の予定で進めます: 4月14日(月) ガイダンス/統計学的思考 [※本日の講義] 4月21日(月) 統計学概論(続)/分散概念の段階的導出 4月28日(月) 確率変数と確率分布/正…

「東京農業大学での生物統計学講義に向けて」

来週月曜(4月14日)から,東京農業大学生物応用化学科の学部3年生向けの講義〈実験データ解析概論〉が始まります.履修番号は「2016」,教室は「112号室」が割り当てられています. 〈実験データ解析概論〉という名称では中身がぜーんぜん想像できないかも…

「生態学での統計モデリング」

あ,どーもご無沙汰しています.そろそろ春の学会シーズンが近づいてきて,その準備でたいへんです.みなさんもそのうち洗礼を受けることになるでしょう. 今年の生態学会大会は福岡国際会議場で開催されるのですが: 日本生態学会第55回大会 (ESJ55) 公式ペ…

「講義全体の感想」

半年間,私の講義に出席していただき,ありがとうございました.全体にわたる感想が3件届いています: 統計学(の手法)が如何に様々な分野へ応用されているか,具体的に知ることができて興味深かったです.裏にある数学的理論の難解さと,実際にソフトを使…

「形態測定学の質問」

どーも,二月も終わりに近づきました.生物統計学の成績評価はすでに事務に提出してありますので,ご安心を. さて,先月末の補講では「形態測定学」についての講義をしました.それに関する質問が二つ届いています.遅くなりましたが,回答です. 非常に興…

「レポート提出の確認」

第2回レポートは昨日締め切りました.レポートを送信したのに私からの受領メールを受け取っていない受講者は,メール不着の可能性が高いですので,至急再送信してください.

第2回レポート提出締切は厳守を

第2回レポートの提出締切日は「2月6日(水)」です.お忘れなく.とくに他学部受講生ならびに4年生につきましては,学部への成績報告の締切が「2月8日(金)」となっていますので,ご注意を.

「形態測定学サイト(追加)」

〈Morphometrics at SUNY Stony Brook〉のほかに,形態測定学関連で役に立つサイトは: morphometrics.org http://morphometrics.org/ です.管理者の Denice Slice は人類学者で,現在,形態測定学メーリングリスト(morphmet)の運営も手がけています.彼…

「形態測定学ソフトウェア」

昨日の講義でデモしたソフトウェアの情報です.Rのパッケージとして公開されている〈shapes〉は,幾何学的形態測定学の分析を実行するためのソフトウェアです: Ian L. Dryden 2007 The shapes package : statistical shape analysis in R http://www.maths…

『レオナルド・ダ・ヴィンチ解剖図集』

講義後に質問されたのですが,スライドでお見せした『レオナルド・ダ・ヴィンチ解剖図集』についての情報です: 松井喜三(編)『レオナルド・ダ・ヴィンチ解剖図集』(1971年6月20日刊行[2001年4月10日新装版],みすず書房,ISBN:4622049937) この本は大…

「1月31日の補講は形態測定学」

1月31日(木)は第4~5限に補講を行ないます.この補講では,形態測定学(morphometrics)について話します.生物形態を定量化して考察するという比較形態学の研究は一世紀前の D'Arcy Thompson の「デカルト変換格子」の理論に代表されるように,アイデアと…

「ハンドアウト(補講)公開」

1月31日(木)の4~5限は補講ですが,そのハンドアウトはすでに公開しましたので,〈租界R〉からダウンロードしてください.なお,分量が今までの2倍(5.8MBほど)ありますので,ダウンロードの際は注意して下さい.

「最新ベイズ統計学の日本語文献」

日本語で読める,最新ベイズ統計学の文献をいくつか紹介します.まずは図書館などで立ち読みしやすい雑誌の新しい特集をひとつ: 『数学セミナー』2007年11月号 特集〈統計科学のすすめ(その2)〉 http://www.nippyo.co.jp/maga_susemi/ss0711.htm この特…

『Rで学ぶ経営工学の手法』

長畑秀和・大橋和正 (2008年1月刊行,共立出版,ISBN:9784320018556 → 版元ページ) こちらの新刊はOR(operations research)を中心とする内容とのこと.

『Rによるやさしい統計学』

山田剛史・杉澤武俊・村井潤一郎 (2008年1月刊行,オーム社,ISBN:9784274067105 → 版元ページ) 出版社の紹介によると,前著『SPSSによるやさしい統計学』をR用に書き直した新刊らしい.

「学生による授業評価アンケート集計結果」

前回の講義で実施した「授業評価アンケート」の集計結果を下記に掲載しました: 集計結果 駒場で生物統計学の講義を担当するのは今年が初めてなのですが,改善点は具体的に浮上していますので,来年度はよりよい講義をしたいと思います. ご協力ありがとうご…

『Bayesian Analysis Using Bugs: A Practical Introduction』

David Spiegelhalter, Nicky Best, Andrew Thomas, and David Lunn (2008年1月近刊,Chapman & Hall / CRC, ISBN:9781584888499 [pbk]) 近刊情報ですが,WinBUGS を開発してきた研究者らが,それを用いた Baysian MCMC の解説書を出版します.日本語ではま…

「ベイジアンMCMCソフトウェア」

昨日の講義では,ベイジアンMCMCに関連するソフトウェアを用いたデモンストレーションを行ないました.いずれもフリーのソフトウェアですので,関心のある方は自分で試してみるといいでしょう: 【教育ツール】下記ソフトウェアはどちらも Paul O. Lewis 博…

東京大学理学部専門科目「生物統計学」2007年度第2回レポート課題

第2回レポート課題については,本日の講義のときに課題を配布しましたが,下記からもダウンロードできます: 第2回レポート課題(pdf: 127KB) なお,提出方法は,前回と同じく,メールでの提出となります.締切日は「2月6日(水)」です.

「1月24日の講義はベイジアンMCMC」

1月24日の第11回講義では,今世紀に入って「ベイズ統計学」を実践的データ解析ツールとしてさまざまな応用分野に一挙に広めたマルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)を中心に話します.「ベイジアンMCMC」はみなさんが本郷に進学してから,データのモデリング…

「ハンドアウト(第11講)公開」

1月24日(木)の第11回講義で配布するハンドアウトはすでに公開しましたので,〈租界R〉からダウンロードしてください. 【追記】ハンドアウトの一枚にまちがいがありましたので,訂正版をアップしました.お手数ですが再ダウンロードをお願いします.(1…