Inleiding tot de R-statistiek

統計学全般に関する備忘メモの書庫(三中信宏)

「1月31日の補講は形態測定学」

1月31日(木)は第4~5限に補講を行ないます.この補講では,形態測定学(morphometrics)について話します.生物形態を定量化して考察するという比較形態学の研究は一世紀前の D'Arcy Thompson の「デカルト変換格子」の理論に代表されるように,アイデアとしてはとても魅力的で,多くの研究者の関心を惹き続けてきました.

しかし,理論としていかにおもしろかったとしても,現実のデータ解析のための実践的ツールでなければ現場の研究者にとっては何の役にも立ちません.形態測定学が実用的なツールを提供できるようになったのは1980年代に入ってからのことです.この理論体系の構築には人類学や医学での個別事例研究が大きな役割を果たし,先導しました.

今回は,最近の形態測定学の進展を,とくに中心的な重要性を持つ幾何学的形態測定学(geometric morphpmetrics)に焦点を当て,その理論と適用例について解説します.生物学と統計学幾何学の学際的接点として,いま形態測定学は進みつつあります.

きのう広報しましたように,補講のハンドアウトはすでに公開してありますので,各自ダウンロードしてください.カラー図版のほうがわかりやすいでしょうから.