今回の講義では,フリーの統計ソフトウェア〈R〉を計算デモに用いています.受講生からは〈R〉についての問い合わせも来ていますので,ここでお役立ち情報をまとめておきましょう.
まず,〈R〉はフリーのソフトウェアですので,自分のコンピュータ環境(Windows, MacOS, Linux)に合わせて,ダウンロードしインストールする必要があります.ここまでの手順については〈R〉に関する活発な日本語掲示板:
RjpWiki
の中にある「Rのインストール」というページをごらんください.導入の手順が具体的に書かれています.最新版の〈R〉は「version 2.7.0」です.
〈R〉に関する日本語の参考書はここ1~2年の間に山のように出ています.また,定評のある英語やドイツ語の〈R〉本も次々と翻訳されていますので,選ぶのに困るほどです.ここでは,自習もできる入門テキストとして下記の新刊を挙げておきます:
山田剛史・杉澤武俊・村井潤一郎
『Rによるやさしい統計学』
(2008年1月17日刊行,オーム社,xvi+404 pp.,本体価格2,835円,ISBN:9784274067105 → 版元ページ)
〈R〉はもともとはコマンド入力型のインターフェイスしかありませんが,〈Rコマンダー〉というこれまたフリーのパッケージを利用すると,メニュー形式での統計計算を実行することができます.〈Rコマンダー〉については下記の解説書がお勧めです:
舟尾暢男
『R Commander ハンドブック』
(2007年8月13日刊行,九天社, ISBN:9784861671913[CD-ROM付き]→ 版元ページ|サポートページ)
なお,〈R〉関連の本のリストは「R本リスト」にまとめられています.
〈R〉についてはほかにもいろいろ情報がありますが,そのつど流すことにします.