明日の講義では，統計言語〈R〉について，少しまとまった紹介をした上で，とくにグラフィクスを中心にデモをしたいと思います．今後の講義でもときどき〈R〉を使った計算結果を示すことになるでしょう．
後半は，二つ以上の確率変数の同時分布について説明します．一般には多変量確率分布（multivariate distribution）ということになるのですが，明日の講義では「二変量」の場合について話をします．
先週は一変量の正規分布の密度関数を紹介しましたので，その延長として，二変量の場合の正規分布の同時密度関数を説明します．変量の数が「一」と「二」では大きなちがいがあり，共分散（covariance）や相関係数（correlation coefficient）という新しい概念が登場します．さらに，変量間の「独立性」についてもここで触れるべきでしょう．
概念的な論議は，できればグラフィックに説明できるに越したことはありません．明日の講義でもできるだけそうしたいと思います．
