統計学は,確率論とともに,とても長い歴史のある学問であり,現在私たちが使っている統計学・確率論の概念や理論のルーツをさかのぼると何世紀も前に引っ張り込まれることが少なくありません.前回の講義の質問の中で,「誤差の確率分布の式がどうしてこういう風になっているのかを最初に思いついたのはなぜでしょう」という問いかけがありました.それに答えるためには,おそらく統計学史を少しだけひもとく必要があるだろうと思います.
統計学史のサイトというのは意外にたくさんあるのですが,とくに充実したコンテンツをもつサイトとして:
Materials for the History of Statistics (The University of York)
を挙げておきます.きわめて多岐にわたる統計学史の資料がここで公開されているのですが,とくに「統計学者の肖像」というページは見る価値があります:
Portraits of Statisticians
http://www.york.ac.uk/depts/maths/histstat/people/welcome.htm
全部で370名に及ぶ古今東西の統計学者の写真が公開されています.小難しい統計理論をひねっていた彼らも同じ人間なのだということです.
ご参考まで.