Inleiding tot de R-statistiek

統計学全般に関する備忘メモの書庫(三中信宏)

「実験データー解析概論質問集(5月9日)」

  • #NodaiStat うっかり放置してしまった先週の質問カード……. posted at 05:06:52
  • #NodaiStat 【質問】「正規分布という聞き覚えのある単語から発せられる圧力」/【解答】パラメトリック統計学派はもともと “圧力団体” なんですって. posted at 05:08:05
  • #NodaiStat 【質問】「全数調査で求めたデータと推測統計学で求めたデータとはどれくらいの差が結果に出るか気になった.差がないなら記述統計学の意味は何なのか」/【解答】母集団からどれくらいの数のサンプルを抽出するかによって推定精度は か な り 変わります. posted at 05:10:53
  • #NodaiStat (承前)推測統計学はつねに有限個の限られたデータからの「推測の科学」.のちの講義では母集団からのサンプル数がパラメーター推定に及ぼす影響のシミュレーションをします. posted at 05:12:47
  • #NodaiStat (承前)ついでに言えば,「全数調査(悉皆調査)」はよほど覚悟がなければふつうはやらないですね.費用対効果を考えると割にあわないので.推測統計学の精神はいかに全数調査をやらずにすませるかにあります.いいかえれば,全数調査は統計学者を必要としないということ. posted at 05:15:09
  • #NodaiStat 【質問】「期待値の意味がわからなくなってしまった」/【回答】サイコロのような離散変量でも体重のような連続変量でも,期待値は「変量×確率密度」の “総和” ということ.平均の場合は変量そのものの期待値,分散の場合は偏差平方の期待値. posted at 05:21:40
  • #NodaiStat 【質問】「自由度がイマイチよくわからない……」/【回答】講義では平方和の自由度について説明しましたが,平方和を構成する偏差の間には「総和=ゼロ」という制約があるので,見かけは「n」個あっても,実際に自由に動けるのは「n-1」個なんですね. posted at 05:24:38
  • #NodaiStat (承前)母集団の分散を推定する際に,平方和をデータ数(n)で割ったときと,自由度(n-1)で割った場合の二通りで,推定の良し悪しにどれだけちがいが生じるか.講義中にRで行ったデモは RPubs で公開しました: rpubs.com/leeswijzer/16844 posted at 05:28:11
  • #NodaiStat (承前)サンプル数 n が大きくなると,平方和を n で割ろうが自由度 n-1 で割ろうが,値としては「たいしたちがい」はなくなります.しかし,母集団の真値をどれくらい正確に推定できているかといえば,一貫して平方和÷自由度という推定量に軍配が上がる. posted at 05:30:42
  • #NodaiStat (承前)講義ではまたいで通りましたが,平方和÷自由度で計算された分散の推定値が母集団の分散と一致する(=「不偏性」をもつ)ことはきちんと証明できます.関心のある学生はワタクシの過去の講義ノートを見てください: ow.ly/wQZeK posted at 05:33:45