「第５回の講義」

今回と次回の講義では「実験計画法」を取り上げます．どんな実験や観察をする場合でも，データを統計学的にきちんと解析するためには，事前に十分な計画を立てて実験観察を始める必要があります．

実験計画上の“家訓”は「反復実施・無作為化・局所管理」の三箇条です．今日の講義で説明する「完全無作為化法」による実験計画では，最初のふたつの“家訓”をとりこんでいます．実験区のレイアウトから始まって，得られたデータをどのような手順を踏んで解析するのかについて，具体的な数値データを取り上げながら解説します．