Inleiding tot de R-statistiek

統計学全般に関する備忘メモの書庫(三中信宏)

「第6回の講義」

前回に続く今日の講義では,「乱塊法」による実験計画を解説します.“家訓”である「反復実施・無作為化・局所管理」の三箇条をすべてとりこんだ乱塊法は,「ブロック」という新しい概念を必要とします.前回同様,今日の講義でも具体的な圃場実験データを取り上げながら,得られたデータからの分散分析(analysis of variance)までの道筋を説明します.

実験計画に基づく分散分析は,データが正規分布にしたがうという仮定を置いています.この仮定があるからこそ,平方和がカイ二乗分布にしたがい,F=処理平均平方/誤差平均平方がF分布に従うという理論的根拠が得られます.このあたりのところをできるだけ直感的なイメージがもてるように説明します.

最後に,要因が複数ある場合の「交互作用」について説明します.