2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧
前回に続いて,今回は完全無作為化法による実験計画について説明しました.実験区レイアウトに沿って線形統計モデルを立て,データのばらつきを要因効果と誤差効果に分割します.要因効果の有無は分散分析によって検定します.次に乱塊法について説明し,ブ…
今回の講義では,まずはじめに正規分布とそれから派生する確率分布の解説をしました.確率密度関数の数式を見せつつ,「これを見てはいけない」というのはムリがあったかもしれません.後半は実験計画法の概論です.反復実験と無作為化の意味について話をし…
高階知巳 (2008年5月15日刊行,九天社,x+249 pp.,本体価格3,800 円,ISBN:9784861672347 → 版元ページ) 〈R〉による「プログラミング」に重点を置いた本という点で,先行する:ウーヴェ・リゲス『Rの基礎とプログラミング技法』(2006年10月22日刊行,シ…
Michael J. Crawley著[野間口謙太郎・菊池泰樹訳] (2008年5月10日刊行,共立出版,xiv+344 pp.,本体価格4,300円,ISBN:9784320018570 → 版元ページ) 定評ある〈R〉統計本の翻訳.ぼくも原著のお世話によくなった:Michael J.Crawley『Statistics: An In…
今日の講義では,John Tukey の「箱ひげ図」を説明したのちに,確率変数と確率分布について話をしました.いわゆる「パラメトリック統計学」の基本について説明したのですが,“数式含有率 ”はこれまでよりも高かったですね.積分記号とか期待値演算子につい…
今回の講義では,フリーの統計ソフトウェア〈R〉を計算デモに用いています.受講生からは〈R〉についての問い合わせも来ていますので,ここでお役立ち情報をまとめておきましょう. まず,〈R〉はフリーのソフトウェアですので,自分のコンピュータ環境(Win…
ゴールデンウィークをはさんで,しばらく更新が途絶えていました.またぼちぼち再開しましょう. 前回(4月28日)の講義では,データの「バラツキ」をどのように定量化するかという話をしました.「偏差」,「平方和」,そして「分散」というキーワードが出…