欧米にはふつうにある「統計学部(Faculty of Statistics)」がどういうわけだか日本の大学には創設されなかった点について,ワタクシが読んだ関連記事を時間順に並べると:
- ダイヤモンド・オンライン「世界から遅れつつある日本の統計学【特別対談】東京大学・竹村彰通教授(第2回)」(2014年12月3日)「とくに最近、日本に統計学部がないことのデメリットが際立ってきています」
- ダイヤモンド・オンライン「大学は職業訓練校になるべきか? 文科省がいう「真の学力」とは何なのかを追求し滋賀大学がデータサイエンス学部を新設する理由.佐和隆光氏×坪井賢一対談(後編)」(2015年9月18日)※「統計科学は、統計学とは別物扱いされていた」「日本の統計学者は分野点在型に散らばっている」「仮に総合大学でデータサイエンス学部を作ろうという機運が盛り上がっても、経済学部、工学部、理学部などの間で主導権争いが繰り広げられることになるでしょうね」
- 毎日新聞「毎日フォーラム・視点:統計検定センター長(東京大学名誉教授)・国友直人」(2016年6月10日)※「欧米など国際的には統計は数学と関連はするものの、独立した教育カリキュラムを持つ」「我が国では欧米等と比較し、データ分析のスキルを有する人材や統計科学を専攻する人材が極めて少なく、我が国の多くの民間企業が情報通信分野の人材不足を感じており、危機的な状況にある」.
これから「統計学部」を日本で新設するのは前途多難すぎるということか.滋賀大学に新設されるデータサイエンス学部は首尾よく船出できる?